2014.04.11

Title:ご報告 『障がいのある子もない子も一緒にアートで遊ぼう』

2013年10月6日に開催いたしました「一緒にアートで遊ぼう」のご報告です! 
少し長いですが、お時間のある時にぜひ読んでください。

最後に、当日ご記入いただい皆さまからの意見、質問、感想等をまとめました。 ご意見や感じられたこと、コメント頂けると嬉しいです。

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知ること、聞くこと、交わること。

 今回のレナズは、ダウン症のある子もない子も一緒にアートを楽しみ、一緒に遊ぼう!というのがテーマ。そのため、子供たちはアートルームで作品作り、その間、パパ・ママたちは別室でディスカッションという構成です。受付で親子で名札作りを終えたら、さっそくそれぞれの部屋へ。...

最初は、両親と離れ離れになるのを不安がっていた子供たちですが、画用紙とパステルを前に、「自分の顔を描く」というお題のもと、いざ描き始めたらお絵描きに没頭。中には、自分の顔を鏡で覗き込み、ヘン顔を作りながらお絵かきをする子も! 描き終えた子は、みんなで絵本を読んだりゲームをしたり、自由に楽しく過ごしたようでした。

 一方、別室のパパ・ママたちは、まずダウン症について、NPO法人「アクセプションンズ」の長谷部真奈見さんからお話を伺いました。「ダウン症についての理解と認知を広めるのが目的」というアクセプションズの活動、ダウン症とは何か、日本の現状、社会的な課題、欧米との意識の違いについてなどをお話いただきました。

中でも、「障がいのある人を目の前にしたら、あなたは意識しますか?」というアンケート調査の、ドイツ8.9%、アメリカ11%、日本は52%という結果に、「日本の障がい者への意識は、欧米に比べて20年も遅れている」と長谷部さん。「圧倒的な差に驚きました。こういった情報をきちんと知ることが、問題意識を持つきっかけになりますよね」と参加者の方が驚く場面も。

当日、レナズは「この会に期待すること、聞いてみたいこと、話したいこと、なんでもご記入ください」という真っ白い紙を用意しました。ぎっしりと書き込まれた質問や感想を「親同士でシェアしましょう」とレナズの内田恭子。

最初に、内田が「正直、今までは周囲にダウン症の子供がいなくて、接する機会がありませんでした。でもダウン症の子供をもつ長谷部さんと出会って、そのオープンさに驚きました。どんどん聞いていいんだ、知ることが理解の第一歩なんだなと実感したんです」と打ち明けると、「私も、触れてはいけない、それがリスペクトだと思っていました」「子供たちは、ダウン症のある子、ない子関係なく、楽しそうに遊んでいるけれど、親同士はどう接したらいいかわからなくて…」「どうして欧米ではダウン症の子と一緒に過ごす機会があるのに、日本ではそういう場が少ないのでしょうか」等、活発なディスカッションがスタート。

ダウン症の子をもつママたちからは「ダウン症にどんなイメージや情報をお持ちですか」「今までにどんな関わりがありましたか」「ダウン症をもつ子や親に対して、気になること、気を使ってしまうことは何?」といった質問が多数よせられたほか、日本の教育機関の取り組みや現状等、ママたちが本音で語りあいました。

「やっぱり、ダウン症のある子の親、ない子の親が日常的に触れあったり、関わり合う機会が少なすぎる」「先入観をもたない真っ白な状態の子供時代から、ダウン症のある子もそうでない子も自然にケンカしたり遊んだりして触れ合ってほしい」「とにかく知ること、身近な問題としてとらえることが第一歩」と言った声に一同、納得。

そんな中、ダウン症のある子をもつママから「普通の子供たちにとって、障がいをもつ子供たちと一緒の教室で学ぶこと、育つことのメリットはなんですか? それをはっきりと具体的に提示できれば、私たちはもっと声を大にして、教育機関に働きかけることができる気がします」といった意見が。ちょうど子供たちの作品作りが終わり、子供たちによる作品発表の時間となったこともあり、「このご意見は、私たちの宿題として、持ち帰りましょう」と内田さん。

その後は、ご両親がアートルームに移動し、子供たちが描き上げた作品についてパパやママにプレゼンテーション。「これはね、笑ってる顔なの」「これ、ボクだよ~」「ママとパパも描いたよ」と子供たちが楽しそうに話す姿が印象的でした。

文/田中美保(スタッフ・オン)

※以下、当日ご記入いただい皆さまからの意見、質問、感想等をまとめました。
参加された方はもちろん、参加されていない方も、ダウン症について考えるきっかけになればと思い、シェアさせていただきました。ご意見、ご感想等ありましたら、ぜひお寄せください!

【質問】
◇ダウン症のある子のご両親より
・今回、どうして参加してみようと思われたのですか?
・ダウン症にどんなイメージや情報をお持ちですか?
・ダウン症について何が知りたいですか?
・今までに、ダウン症の方とどんな関わりがありましたか?
・保育園や幼稚園、学校等にダウン症の子供はいますか?
・公共の場にダウン症の子がいたら、どう感じますか?
・ダウン症のある子とない子、どんな風に育っていくといいでしょうか?
・障がいのある子供たち、親たちに対して、気になること、気を使ってしまうことを教えてください。
・障がいのある子供とそうでない子供が関わることについて、いいと思うこと、悪いと思うことを聞いてみたいです。
・普通の子供たちにとって、障がいをもつ子供たちと一緒の教室で学ぶこと、育つことのメリットはなんですか?
・幼稚園、保育園、学校以外の場で、障がいのある子とそうでない子が一緒に楽しく学んだり、体を動かしたり、創作したりする活動として、どんなことができると思いますか?
・将来、ダウン症やさまざまな障がいをもつ人(サポートが必要な人)と一緒に住むような仕組み、グループホームやシェアハウスなどは、どう思いますか?

【意見、感想】
・ダウン症のある子、ない子が、子供たち同士、親たち同士、こうやって交わる機会はほとんどないので、楽しみにしていました。こういう場をもっともっと増やしてほしい。
・障がいのある人への世界の意識調査結果に驚きました。こういった社会的課題を、日本と欧米の比較で見せてくださるのはとてもわかりやすく、多くの人が問題意識をもつきっかけになると思います。
・ダウン症の子供たちの現状、ご両親の想いを少しでも知ることができました。
・ダウン症や障がいをもつ子(大人も)とその親の「選択肢」を狭めないような社会になるようにしていきたい。
・子供が大きくなればなるほど、障がいのある子とそうでない子が共に学んだり遊んだりできる機会が減ってくるように思います。社会の一員として育ち、生きてほしいと思っていますが、どうしてもまだ、現在の社会制度は障がいのある人の受け入れや理解が、親の気持ちには追いついていないと思います。それがとてもはがゆいです。
・レナズだけでなく、学校とタイアップしたこのような交流イベントがあれば、参加したいです。
・ダウン症について知ってもらえる機会が増えるのはうれしい。今後もこのような会にぜひ参加したい。
・ダウン症について、もっともっと知ってほしい。期待しています。